『私も歩けばイケメンにあたる♪』

結局、
その日は、
二人とも授業をさぼってしまった。

「ごめんね、
一緒にさぼらせちゃって・・」

私の涙が乾いてからも、
直樹君は、
私の隣に座って、

二人で、
屋上から
体育の授業を眺めていた。

「いいよ、
呼び出したの、
俺だし。

俺さ、今日
見事に玉砕したわけだけどさ、

人の気持ちって
時間とともに
変化していくもんだろ?

だから、
俺がひかりちゃんを好きでいるうちは、

ひかりちゃんのこと、
あきらめないから。

だから、
ひかりちゃんにも、
簡単にあきらめてほしくないな。

あと、
俺を振ったからって、

変に気を使うのは、
なしな!」

「うん、
ありがと。」

微笑む直樹君は、
天使様みたいに見える。

こんな素敵な男子を
振るなんて、

多分
一生に一度きりだろう。







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