『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「でも、明後日は、
光輝とデートなんでしょ?」

「うん・・・。」

雅は、沖に目をやった。

少し離れたところでは、
心さんと、栞が、
なんだか楽しそうにはしゃいでいる。

「お互いさ、

見えてなかったものが
見えてきたりして、
色々さ。

あいつ・・、

他に好きな子できたんじゃないかな?」

雅は遠くを見つめたまま、
囁くように言った。

「え、そうなの?」

「実は、この間、
女の子と歩いてるの
目撃しちゃってさ。」

雅は、光輝と付き合って1年ほどになる。

ずっとラブラブで、
彼氏のできたことのない
私から見れば、

うらやましくて仕方がない
2人だったのに。






< 109 / 462 >

この作品をシェア

pagetop