『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「でも、明後日は、
光輝とデートなんでしょ?」
「うん・・・。」
雅は、沖に目をやった。
少し離れたところでは、
心さんと、栞が、
なんだか楽しそうにはしゃいでいる。
「お互いさ、
見えてなかったものが
見えてきたりして、
色々さ。
あいつ・・、
他に好きな子できたんじゃないかな?」
雅は遠くを見つめたまま、
囁くように言った。
「え、そうなの?」
「実は、この間、
女の子と歩いてるの
目撃しちゃってさ。」
雅は、光輝と付き合って1年ほどになる。
ずっとラブラブで、
彼氏のできたことのない
私から見れば、
うらやましくて仕方がない
2人だったのに。