『私も歩けばイケメンにあたる♪』
私は、
栞の家が、
あいつや直樹君とは、
反対方向で、
距離もあったことを思い出した。
私立中学でもないのに、
おかしいと思ったんだよね。
引越ししたんだ。
「で、
一番様子のおかしい、
ひかりさん?
一体、何があったのかな?」
栞は、
茶化しながら、
私の様子に気を使ってくれた。
「そうだよ、ひかり。
その怪我もどうしたの?
清君と何かあった?」
雅も、心配そうに、
私を見つめる。
「うん、実はね、」
私は、
あいつと直樹君のことと、
今までのいきさつを、
自分の感情を確かめながら
話した。
そうして、出てきた結論は、
やっぱり私は、
あいつが
好き
ってことだった。