『私も歩けばイケメンにあたる♪』

“ほれたか?”

の言葉の途中で、
あいつは、
やっと

いつものように、
唇の端を吊り上げて笑った。


嫌味な笑顔なのに、
その顔を見て、
せつない気持ちになる自分がいる。


“そうだよ、

あんたに、

ほれちゃったんだよ!”


ココロの中で、
あいつに返答する。

そのココロを
ごまかすように、

きっぱりと答えた。


「あんたなんかに、

ほれるわけないでしょ!」






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