『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「何これ!ひどい!」


固まって、身動きひとつ取れない私に代わって、
栞と直樹君が、黒板を消してくれた。


「誰だよ!こんなことしたやつ!
出て来い!!」


直樹君がみんなの前で怒鳴った。

私は、いたたまれなくなって、
教室から逃げ出した。


屋上に着くと、
雨が降り出した。


は~最悪。


屋上への出口以外に、
雨をしのげる場所はない。

しかたなく、扉の前に腰を下ろした。




< 191 / 462 >

この作品をシェア

pagetop