『私も歩けばイケメンにあたる♪』
“シヨウニン”、
か。
もう、
“イモウト”、
の価値もないわけだ。
今度誰かの前で、
“イモウト”
って言われたら、
“アネ”
だって、
訂正してやろうという私の目論見は、
すっかり外れてしまった。
焦るあいつに、
“私のほうが、
誕生日は先だもん!”
そう言って笑ってやろう、
そんなことを考えていた自分を
思い出して自嘲する。
ベッドに横になったまま、
私はいつの間にか眠ってしまった。