『私も歩けばイケメンにあたる♪』

横を向いたまま、膝を組んだあいつの声は、
なんだか弱弱しく聞こえた。


「もしかして・・・

私のために、

作ってくれたの・・?」


恐る恐る、聞いてみる。


チッ、っと、あいつが舌打ちした。


「この家に、
ケーキなんか食べて喜ぶ人間は、
お前以外にいないだろうが!」



それって・・・

私のために、

作ってくれたって事、

だよね?



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