『私も歩けばイケメンにあたる♪』
⑩破局
朝日が差し込んで、
部屋の床に影を作る。
もう、朝・・。
一睡もできずに、
泣いていた私の顔は、
鏡を見なくても、
酷いことになっているだろうと
容易に想像できた。
昨夜、
私が悲鳴を上げて
あいつを拒否した後どうなったのか、
・・まるでわからない。
気づくと、
あいつはいなくなっていたけど、
耳をふさいでいたし、
目も瞑っていたので、
自分がどのくらいの間
そうしていたのかも、
いつの間に
あいつがいなくなっていたのかも、
まったくわからなかった。