『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「どうせこんなことだろうと思った。
迎えにきて良かったよ。
ほら、早く着替えて!」
私に口を挟む暇を与えず、
栞は、手早く私の着替えを手伝う。
「ひかり。
学校に行きたくないのはよくわかるよ?
でも、今日行かないと、
明日はもっと行きづらくなるよ?
明日も迎えに来るから、
学校行こ?」
栞はそういって、
ふんわり笑った。
涙って、本当につきないんだね。
枯れ果てたと思ってたのに、
栞の言葉に暖かい涙が頬を伝った。