『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「あ、そうだ。
清は、今日用事があるから、
先に学校行くって。」
部屋を出ながら、栞は、
私を振り返った。
「・・そう。」
栞の言葉に、
安心するような、
不安になるような、
奇妙な感覚にとらわれる。
「元気出して、
出して!!」
栞が私の肩を
ぽんっと軽く叩いた。
「栞・・。
遠いのに、
わざわざ来てくれて、
ありがと。」
栞がいてくれたことに、
心から感謝した。