『私も歩けばイケメンにあたる♪』
夕飯は、
母と私と栞、それから、心さんの四人で食べた。
母は、
私の友人としての栞に興味を持ったかと思えば、
心さんの彼女としての栞には、
ことさらに興味があるらしく、
二人は、どこまで進んでるのか、
なんて、
あっけらかんと聞いたりしていた。
あいつは、
夕飯が終わる時間になっても、
まだ帰宅していなかった。
丸一日、
あいつと顔を合わせていない。
ここに、仮住まいを始めてから、
初めてのことだった。