『私も歩けばイケメンにあたる♪』
栞の言葉は、
真剣で、
栞が嘘をつくような性格じゃないってことも
充分分かってて・・
でも、
なんで、あいつが?
私、あんな酷い態度とったのに。
わたしのココロは、
ブランコみたいだ。
行ったり来たり、
やっと止まったかと思うと、
風が吹いて、
また揺れ始める。
妹って言われて傷ついたり、
表面上の付き合いでいい、と気持ちを誤魔化してみたり、
姉の立場も悪くないと開き直ったり、
かと思えば、
好きって言われて・・・
嬉しくてどうしようもないのに、
あと半歩が踏み出せなくて、
一人で悲劇のヒロインぶってみたりする・・。
そうして今は、
栞の言葉に、
どうしようもないほど、揺さぶられて、
私のブランコは、また性懲りもなく、
動き始める。
自惚れて・・みたい。
あいつは、何があっても、
私を捨てていかないって。