『私も歩けばイケメンにあたる♪』
⑪誤解
次の日。
授業が終わると、
早々に栞と二人で、電車に乗り、
雅との待ち合わせのファミレスへ急ぐ。
「雅!」
私が店内に入ると、
雅は先に着いていて、
すでに、ドリンクバーを注文していた。
「来てくれてありがとう。
二人とも。」
雅は、力なく微笑んだ。
「私までついてきて、
ごめんね。」
栞は、私宛のメールを自分が一緒に見てしまったことを
気にしていた。
「ううん、そんなことないよ。
ひかりと一緒に、
栞が来てくれて嬉しい。
みんなに話を聞いてもらいたい気分だったから。」
私と栞も、席について、
ドリンクバーを注文した。