『私も歩けばイケメンにあたる♪』

ほんのちょっと離れてただけなのに、
懐かしいな~。


歩きなれた道をすすむと、
暮らしていたマンションが目に入る。

夕方の帰宅時間のためか、
道行く人々が家路を急いでいる。

小さい頃遊んでいた公園は、
人影もまばらで、寂しそうにたたずんでいた。


なんとはなしに、
ブランコに座ると、
そのまま目を閉じた。


どのくらいの間、
そうしていたのか。

ふと、
肌寒さを覚えて目を開けると・・、


うそっ、
真っ暗!


さっきまで、
たくさんの人の気配を感じていたのに、

いつの間にか、
シーンと静まり返って、
犬の遠吠えの音が聞こえる。


やだ、早く帰らなきゃ。



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