『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「うそ、
なんで、あんたが、
ここにいるの?」
私が清の前で取り乱して以来、
あいつは、私と距離を置いているようだった。
登下校はもちろん、
家でも顔を合わせることがなく、
朝ごはんにも顔を出さなくなっていた。
「なんでって、
お前が帰ってこないから、
迎えに来たんだろ~が。
連絡もしないで、
皆心配してんだぞ。」
「ごめん。
さっき、お母さんには電話したから。」
「そっか。
じゃあ、さっさと帰るぞ。」
あれ?
でも、なんかひっかかる・・。
「ちょっと待って。
なんで、ここだってわかったの?
私、誰にも言ってないのに。」
そうだ。
ここにいることは、
誰も知らないはずなのに。