『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「ちょっと待ってろ。」

一言残して、あいつは部屋を出て行った。

待つって、
一体何を待てって言うんだろう?


その言葉に従ったわけではなく、
ただ、何も考えたくなくて、

着替えることもせず、
ベッドに横たわって、

私は目を閉じた。



もう、なにもかもどうでも良くなってきたな・・。



さっきまで、
手にしかけていた気がした、
幸せの形が、
掌から簡単にこぼれ落ちていく。




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