『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「う、うぇっ・・うっ、うっ。
いたっい、痛いよぉ~。」


「仕方ないだろ。
もうちょっと我慢しろ。」


手際よく包帯を巻かれている間、
涙が止まらなかった。


傷の痛みのせいだと言い聞かせて、
こぼれる涙を無理に止めることはせず、
布団で顔を覆った。


「他に、怪我はないのか?」


「あるけど・・大丈夫。」


なんで、ないって言わなかったのか、
自分でも驚いた。


「見せろ。」


ほら、そう言われるの、
わかってたのに。






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