『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「大丈夫だからいいよ。」


「いいから見せろ。」


あいつが私の腕をつかんだ拍子に、
痛みがはしる。


「痛い!離して!」


「腕か・・。」


そういいながら、
私の腕を見たあいつは、
眉間のしわを深くした。

救急箱の中からシップを取り出し、
てきぱきと貼っていく。

かなり慣れた手つきだ。


「他に怪我は?」


「・・ない。」


「本当だな?」


もう一度確認してから、
救急箱が閉じられた。







< 280 / 462 >

この作品をシェア

pagetop