『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「大丈夫だからいいよ。」
「いいから見せろ。」
あいつが私の腕をつかんだ拍子に、
痛みがはしる。
「痛い!離して!」
「腕か・・。」
そういいながら、
私の腕を見たあいつは、
眉間のしわを深くした。
救急箱の中からシップを取り出し、
てきぱきと貼っていく。
かなり慣れた手つきだ。
「他に怪我は?」
「・・ない。」
「本当だな?」
もう一度確認してから、
救急箱が閉じられた。