『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「まだ、痛むか?」

少し涙が乾いてきた頃、
清が静かに聞いた。

「もう、大丈夫。」

「何で怪我したって、
ちゃんと言わないんだ?」

「・・ごめんなさい。」

私は、また涙が出そうになり、
もう一度、布団を頭からかぶった。

「その怪我、大野たちにやられたのか?」


「大野さん?」


布団の中から、顔を出して、
あいつを見上げる。

そう言えば、
さっき、大野さんの話をしかけてたんだった。




< 281 / 462 >

この作品をシェア

pagetop