『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「だ、誰があんたのためになんか・・!」

口ではそう言ったものの、
神経のないはずの髪の毛から、

あいつの熱が伝わってきて、
瞬間湯沸かし器のように、
頭が沸騰しそうになる。


あいつは、そんな私の様子を
しばらく眺めると、

満足げに笑って、
私の手をつかんだ。


「よし、行くぞ!」


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