『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「うん、あのね、
もうすぐ同居お試し期間の3ヶ月が終わるでしょ?
多分、このまま、一緒に住む話になりそうじゃない?
問題は、私たち子供の気持ちだったみたいだし・・。」
「そうだな。
親父は、再婚したいみたいだし、
もちろんおばさんもな。
俺たち兄弟にも、異論はないし、
ひかりにもなければ、
そうなるよな。」
清と兄弟になるってところに、
ひっかかりは残るけど、
母の再婚を反対するほどの理由にはならない。
私も、清も。
「だからさ、
今のうちに、ちょっと帰っておきたいな、
って思って。
必要な荷物は、みんな運んじゃったから、
残ってるのは、新しい家には、必要ないものばっかりだけど、
でも、あそこは、
私がお父さんと住んでた、思い出の場所だから。」