『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「・・?」
意味不明な、清のセリフに、
完全に涙が止まって、
わけが分からず、顔を上げた。
「ほら、これ。
お前の鼻水。
こっちは、お前の涙。
で、こっちはお前のよだれ。」
清は、一つ一つ、自分の胸のしみを指差す。
「なっ!
涙は、そうだけど、
は、鼻水は、そうでもないもん!
よだれなんて、垂らしてないし!」
確かに、清の胸は、
大きな染みが広がって、
濡れてるけど・・
「全部、涙だよ!」
私は、大声で、鼻水とよだれを否定する。