『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「大?なんだ?」

さっきまでとは違う、
低い声とともに、
清の切れ長の瞳が近づいてくる。


「だ、だい・・。」


清の瞳に射すくめられて、
思考が働かなくなる。

きらい、と言う言葉は、
あいつの唇に飲み込まれて、
さらわれてしまった。






その時、

けたたましいバイクの音が、

どこからともなく聞こえてきた。




< 326 / 462 >

この作品をシェア

pagetop