『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「俺が、こっそりひかりを見に行ったのは、話したよな?」


「うん。」


「そいつさ、
お前に似てるんだよな。」


「え?」


「当時は、おやじともぶつかってたし、
家族以外の支えになるものがほしかったっつ~か。

顔は、向こうのほうが美人なんだけどさ~、
なんか雰囲気が、お前に似てたんだよな。

で、付き合ったんだけど・・、」


顔を比べられて、むっとすべきなのか、
遠まわしに私を好きだと言ってくれてると
喜ぶべきなのか・・

複雑。


「やっぱ、女の勘って鋭いから、
他に好きな子がいるでしょ、
みたいになったんだよな。」


「じゃあ、別れた原因って、私ってこと?」


私のことを、ずっと想っててくれたのは、ちょっと、嬉しい。
けど、相手の女の子のこと考えると、
やっぱり複雑だ。







< 356 / 462 >

この作品をシェア

pagetop