『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「今は、ひかりだけだから。」
クスクス笑っていた清の声が
途切れたと思ったら、
突然降ってきた低い声。
急に心臓がドキドキと強く打ち付け、
清の手に重ねた自分の手が
恥ずかしくなった。
離れようと清の手に重ねた手をどけると、
今度は清の手が、私の手に重なってきた。
いつの間にか、
朝日がさしていて、
部屋の中がうっすら明るい。
さっきよりもずっと
清の顔がはっきりと見えるようになっていて、
私は恥ずかしくて顔を逸らした。