『私も歩けばイケメンにあたる♪』

「うっほん!」


わざとらしい咳払いに驚いて、
清の胸を押すと、心さんが、気まずそうに立っているのが見えて・・。


「じゃますんなよ、心。」


「あ~、悪いな!
けど、そろそろ荷物を積み始めないと、むこうの部屋の片づけが夜になるぞ。」


「わかった。じゃあ、あと1分待て。」



1分?



なんで1分?と聞く間もなく、清の腕が私を捉えて、再び口付けられた。



ちょっと!
心さんが見てるってば!
いや~!



喉の奥まで出掛かってるのに、
清の唇に阻まれて、
私の絶叫は、声にならない。






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