『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「まったく、しょうがないやつだな。
ほら、1分たったぞ。」
心さんは、動じることもなく、たっぷり1分間、
私と清のキスシーンを見て
(見てたのかはわからないけど、その場にはいた)
やれやれ、というように制した。
「こっちのダンボールは俺が運ぶから、
清は、そっちのふたしてないやつを、はやく閉じろ。」
「わかった。
範!お前はこっちのダンボール頼む。」
範?!
清の声に我に返って、廊下に目をやると、顔を真っ赤にした範君がいて、
私のほうをチラッと見ると、小さい声で、ごちそう様ですって呟いた。
・・・・いや~!!