『私も歩けばイケメンにあたる♪』
毎日、どうにかして、
あいつと離れようと
悪戦苦闘していた私、
だったけれど、
人間というのは、恐ろしいもので、
あれほど抵抗があった
あいつのお迎えも、
周囲の喧騒も、
毎日の事となると、私もすっかり慣れてしまい、
今では、単なる日常のBGM程度に感じていた。
せっかく楽しい高校生活を送るのに、
頭の半分があいつで占められていては、
もったいない。
もう、どうとでもなりやがれ!
そんな風に、私が開き直った
ある日、
あいつは、突然、
迎えに来なくなった。