『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「でも、毎日毎日、
登下校が一緒で、
息が詰まりそうです。
友達と遊ぶ時もついてくるし。
心さんからも、一言
言ってもらえませんか?」
兄弟の悪口になるので、
我慢して言わずにいた本音が、
思わず口をついて出てしまった。
「ん~、そうだな~。
あいつは、親父大好きだから、
俺が言ってもな~。
親父は、大事なひかりちゃんに
何かあったら困るから、
命令撤回はないと思うな~。」
「でも、今日だって、
自分が来れないからって、
心さんを来させるなんて、
おかしいと思います。
無責任です。」
引っ込みがつかなくなって、
なんだかおかしな発言になった。
これじゃあ、まるで、
私が、
あいつに
迎えに来てほしかったみたいじゃない。