『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「そうだね、
じゃあ、文句言いに行こうか!」
心さんは、私の発言に怒ることもなく、
“文句を言いに行く”
提案をした。
「はい?」
私は、訳が分からなかったが、
車が、
家とは違う方角を目指して走り出したことだけは、
理解できた。
「どこに行くんですか?」
「清のバイト先だよ。
バイトって言ったけど、
本当は、お金をもらってるわけじゃないんだ。
ま、行けばわかるから。」
心さんは、それ以上何も言わず、
私も何も聞けずに、
20分ほどして、
目的地に到着した。