『私も歩けばイケメンにあたる♪』
私は、両手で顔を覆った。
とても恥ずかしくて、目を合わせられない。
高校生にもなって、おかしな子だと、
思われたかもしれない。
でも、あいつは、
私の涙を、どう思ったのか、
低い声で、つぶやいた。
「ごめん、
悪かった。
頼むから、
泣くな・・。」
あいつはそう言うと、
私の頭を
やさしく
撫でてくれた。
何度も
何度も
頭の先から、額に向けて、
小さな子供に
よしよし、
するように、
ゆっくり、
何度も、
撫でてくれた・・。