『私も歩けばイケメンにあたる♪』
⑤告白
月曜日の朝、
あいつと直樹君と、
いつものように、3人で登校した。
なんとなく、ギクシャクしているような気がして
きまずい。
学校に入って、
あいつと別れる寸前、
直樹君は、私の肩に手をかけて言った。
「今日の昼休み、話がしたいんだ。
屋上で待ってるから。」
直樹君の後ろを、
あいつがすっと、通り過ぎた。
直樹君の声は、確かにあいつの耳にも届いていたはずなのに、
あいつは、何の反応もしなかった。
こちらを見ることもなく。
みじんの興味も示さず。
ただの通行人A・・・。