『私も歩けばイケメンにあたる♪』

その後、
どうやって屋上まで歩いたのか、
思い出せない。

気づくと、
直樹君の顔が見えて、

彼の

『どうしたの?』

と言う言葉で、

自分が泣いていたのだと分かった。



直樹君の手が、
ぎこちなく、
私のほほに触れて、
涙をぬぐってくれた。


私は、

直樹君の胸に顔をうずめて、

まるで

子供みたいに、

泣きじゃくった。


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