『私も歩けばイケメンにあたる♪』
遠くから、ランニングの掛け声が聞こえる。
一瞬、強い風が吹いて、
砂埃が舞った。
「お母さんはね、
看護士をしてるんだ。
父親と結婚したとき、
お母さんは、
私が小さいから、かわいそうだって、
仕事を辞めたの。
でも、父親が出て行って、
私を育てるために、
また仕事に就いたんだよ。
夜勤も勤めて、
私のために、
一生懸命。
だからね、
お母さんの幸せを壊すようなこと、
二度としたくないの。
お母さんには、
今度こそ
幸せになってほしい。」