The Last Lie



だから。















“こっちきて”






“早く帰れよ?”









“…焦った”










“飽きない女”










“…樺乃”









私たちは離れちゃった訳じゃない。



きっと最初から、離れてた。




柚杞との距離は縮められるものじゃなかった。






私にとって、寂しい位のこの距離が


私たちの最短距離なんだと思った。









“樺ー乃ちゃん”




“元気ー?今日は何読むの?”




“この作家俺も好き”






“やめちゃえよ…あんな奴”






私と“彼”の距離は…?






いま、柚杞が好きなのは嘘じゃないのに、






柚杞より近くに感じるのは






どうして…?




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