The Last Lie
“だから!あれは私が悪いんじゃない!”
“もう、認めろよ”
“やだ!だってあの先生が悪いんだもん!!!”
“俺も教科担任一緒だけど?”
“それは柚杞が異常なの!もう放っといて!!”
“ほら拗ねんな…ちゃんと教えてやるから”
頭を撫でてくれる手も、馬鹿な私をなだめる視線も優しくて大好きだった。
“また?モテすぎじゃない!?わけてよ!”
“知らないし、わけようがない”
“いいなー経験したーい”
“…何か、聞かねぇの?”
“へ…何を?モテる方法?あるの!?”
“……面白い女”
いつも私を笑うその仕草。手の甲で口元を押さえるクセ。少し肩を震わせる柚杞が可愛いくて大好きだった。