The Last Lie
『思いっきり嫌そうにしてますよ?』
横から私を助けてくれたのはー…
『こ、香汰くん…』
『久しぶり、樺乃ちゃん…変なことされてない?』
この間の屋上以来会ってなかった香汰くんだった。
コクコクと勢いよく頷く私を見て、良かった、とやわらかく笑う。
『番犬いなくなっても邪魔は入んのな』
『じゃ、次会ったら教えてねー相澤さん』
香汰くんが来て興醒めしたのか意外にもあっさりと先輩達は離れていった。
『ごめんね、助かったぁ』
『どういたしまして。本当に何にもされてない?』
『うん!ありがと、次体育だよね?移動前にごめんね、間に合う?』