The Last Lie

よく、わかんない。
頭が混乱してる。


なんでそんなこといきなり言うの?


“初めてなんだよね”

“ただ純粋に何かしてあげたいって思ったの”


なんで?どうしてその相手が私なの?

なんで…


困り果てて涙が出てくる。

五十嵐くんは潤む私の視界の中で揺れてる。

本人が動いてるのか、涙でぼやけてるのかも分かんない。


でも次の瞬間。


動いてたのは五十嵐くんだったと知る。











『いーじゃん、利用すれば?






つーか、…してよ』






掴まれた腕が引っ張られてあっという間に閉じ込められた。



< 192 / 357 >

この作品をシェア

pagetop