The Last Lie
新学期を迎えた学校で、柚杞の姿を見かけた時。
どうしようもない位胸が高鳴って、その後ろ姿から目がそらせなくなった。
でもすぐに現実に気付く。
寄ってきた女の子。
会話をしてる柚杞を見て気付く。
駄目…今更こんな気持ちを抱いて私どうするの?
例えば柚杞が私を本当に好きでいてくれたとしても、
もう私達は別れてる。
柚杞にとっては終わったモノだ。
“柚杞、別れよっか…”
あの言葉が“嘘”だったか“真実”だったかは大した問題じゃない。
問題はそれを“言った”のか“言ってない”のか、
“受け入れた”か“受け入れてない”かだ。