The Last Lie

図書室までの距離が何故か遠く感じる。
気持ちだけが焦って、足が転びそうになる。


ほとんどのクラスがホームルーム中なのか廊下には人通りが無い。

早いクラスが終わり出すと、人が溜まって廊下を走ることも出来ない。

私は階段を降りながらスピードを上げて図書室に急いだ。



さっきの五十嵐くん。


やっぱりなんか変だった。


どうゆう事なのか分かんないけど、



何をしてあげられるかも分かんないけど、



早く会って確かめなきゃって思った。



私みたいにホームルームをサボった生徒は他にも何人かいたようで、一階の昇降口の前には数名の男子生徒が帰るところだった。


< 271 / 357 >

この作品をシェア

pagetop