The Last Lie

私が小さく頷いたのを確認すると『恭輔と図書室?』そう聞いてくる。

また私が頷くと、美人さんは少し沈黙してから


『…約束してた?』


と、聞いてきた。


何で知ってんだろって感じだったけど素直にまた頷く。

何の取り調べだろう…。


明らかに焦り出す私と表情を崩さない美人。

美人さんは溜め息ついてから『…今日か、』って呟いた。

相変わらずその目は私を捕らえてるから動けない。

今日か、ってなに?

聞こうと思って口を開いたら、美人さんの後ろからまた声がした。


『おい、愁(しゅう)お前何やってー…って、あぁ!恭輔のじゃん!!』


美人さんの後ろから出てきたのはこれまた厄介そう…いえ、元気そうな男の子。


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