The Last Lie


『お待たせ!行こ!』

『お馬鹿、食堂こっち。いつまで二年生のつもりでいるのよ』

『あ、ごめん。つい癖で』

3年にあがって1ヶ月。
未だに2年の時の感覚のままでいる私は麗に苦笑い。

『も〜しっかりしなさい』

呆れる麗の手には特別食券が二枚握られている。


『楽しみだね!おじちゃんの新作デザート』

『限定10個ってことはやっぱり手間がかかってるんでしょうね、感謝してよ?』

『してるって!』



4月に入って食堂には新作デザートが出来た。1日10個限定で幻みたいなデザート。


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