The Last Lie
――――――――others.
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またね!と図書室を後にする彼女を、引き止めたかったのは俺だけの秘密。
呼ばれた名前に、
高鳴った心音
にやけそうになった頬
熱くなった身体
きっと彼女には知られないままでいいんだろう。
本当は見返りが欲しくて仕方ない事も。
諦める気なんてない事も。
最初から白旗あげてた勝負だった事も。
『大っ嫌いだよ、レンアイなんて』
とりあえず、今は
待ってみようか、いつもの席で。
久しぶりに窓を開けて。
“何でもない景色”のただの“一部”と、
あの声を。
だから、まだしばらくは
かっこつけて嘘ついたのは、秘密のままで。
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