The Last Lie
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残された教室で一人作業なんて、ついてない。
『…面倒』
委員会なんて入らなきゃ良かったと後悔する。
さっき帰った親友の、昼に言ってた言葉が頭に残る。
確かにギリギリ首繋がってるってのが自覚出来るだけに、
『萎えるっつの』
ダメージは大きい。
だけど。
ふいにパタパタと廊下を駆ける足音が近付いてきてドアが開く。
勢いよく名前を呼ばれて。見慣れた姿が目に映り、視線が合った途端、大きな目を濡らすから、
震えた声で素直な気持ちをぶつけてくれるから、
ダメージなんか一瞬で消えた。
久しぶりに全身でこの存在を抱きしめながら、思う。
俺も、素直になんねぇと。
伝えてみようか正直に。
その耳元で囁けば、きっと君は照れた後、嬉しそうに笑うから。
でも、まぁ、何にしても。
おあずけした分の責任は取れよ?
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