The Last Lie

チョコレート色のハードカバー。厚さは3センチ程。

3センチの中身は恋愛要素を多く含んだ推理もので。
私は昨日物語の佳境まで読み進め、最後の謎解きを前にしおりを挿んで本を閉じた。

基本的に推理なんて難しいことに興味をもたない、いや分からなすぎて興味すら持てない。


だけどこの本は文章やセリフ、設定においてもなんだか波長が合って、あっという間に佳境にたどり着いてしまった。

読書を始めたのは最近だけど、こんなに読みやすい本は始めてだった。

一気に読み終えてしまうのがもったいなくて、昨日は本を閉じたのだが、この想定外の空き時間が出来てしまった今。やっぱり読まずにはいられない。




読み始めて30分程たった時、ある一文に目が止まってしまった。

事件を解決した刑事から主人公の女への言葉だった。



゙片想いだろうが、付き合っていようが、不倫関係にあろうが、あらゆる恋愛において自分の愛を知った人はふたつに分かれる。゙



゙その愛に溺れていく者と

その愛を隠す者。


…あなたは選択を間違えた"




まるで、自分が言われているような、気がした。





"愛してるなら、彼のために自分の気持ちを抑えるべきだった。゙






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