The Last Lie
瞬間溢れでた涙が枕元にシミを作る。
ぼやける視界のまま柚杞の部屋を後にした。
ねえ、柚杞
私もう柚杞の側に居ない方がいいのかな?
だけどね、馬鹿で落ちつきなくて柚杞が好きでどうしようもない私には
どうしたら柚杞から離れられるか分からないの。
まだ無理なの、
まだそんなに勇気ないの、
まだ時間が足りないの。
でも…しなきゃいけない事は分かってる。
だから。
だからもう少し、
もう少しだけ、隣にいさせてください。
頑張るから、
柚杞の無い生活に耐えられるように。
柚杞にいつもの笑顔で
“別れたい”
って嘘つけるように。