The Last Lie

『分かってたよ?なんとなく…なんとかならないかなって思ってたけど』


残念だな…そう言った香汰くんの言葉は自分に言い聞かすみたいな言い方で、私はうんともすんとも言えなかった。

俯いた私になおも香汰くんは言葉を続けて

『俺の所為だな…ごめんね』

と謝ってきた。

それには全然納得出来ない私は思わず顔をあげて声をあげた。

『香汰くんの所為じゃないよ!全然違うっ、私が、…私が…弱い…から、』

香汰くんが悪いんじゃないよ…私が悪いんだよ。

柚杞の優しさに付け込んでここまで引き延ばした私が悪い。
柚杞の辛さを目の当たりにしといて、“代わり”としても柚杞を支えられない私が悪い。


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