The Last Lie
思い知る秋
それから1週間が経ち、とう爺の本のおかげで感想文無事書き終えた私には図書室に通うという日課ができた。
あの本の作者以外にも好きな作家が出来たりしてお気に入りの本を見つけるのがささやかな楽しみになってたりもする。
文学に興味がなかった私が図書室に通っている事を知ったとう爺は『俺の教師としての株があがるな』と喜んだ。
…正直、100パーセントとう爺のおかげとは言い切れないけど。
“俺は味方だよ?樺乃ちゃんの”
そう言った五十嵐君とはなんだかんだでよく話すようになった。