17年間…私が歩んだ道
『おはよっ』

いつものように
私は声をかけた。

「トイレいこっ」
愛実はみんなを引き連れ
トイレに行ってしまった。
私は何が何だか
分からなくなり
とりあえず教室に残った。

「こんどは夏美?」
「かわいそー」
「バチが当たったんだって」

私はその小さい声を
聞きもらさなかった。
< 10 / 125 >

この作品をシェア

pagetop