17年間…私が歩んだ道
その時だった
道を聞いてきた男とは
また別の誰かが
飛びついてきて
私は恐怖を感じたけど
声が出なかった。


助けて…

ズルズルと引きずられながら
私を足止めする
罠だったのだと気付いた。

道から少し外れた
駐車場に私は無理矢理
連れて行かれ
口をふさがれ
手までしばられ
身動きがとれなかった。

拓哉…
拓哉……っ

心の中で必死に叫んだ。
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